豆腐があればすぐできる! 豆腐ベジボールは、家飲みの味方〈庄司いずみのベジつまみ⑤〉

まったり家飲みしているときに起こりがちな“つまみが足りない”問題。でも、冷蔵庫に豆腐と野菜さえあれば大丈夫!

ライター:庄司 いずみ庄司 いずみ
メインビジュアル:豆腐があればすぐできる! 豆腐ベジボールは、家飲みの味方〈庄司いずみのベジつまみ⑤〉
こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。わが家はふつうのマンションですが、いいところがひとつだけあるのです。それはベランダが広いこと。ベランダにはグリーンを置き、夏になるとトマトやバジルを育てたり、テーブルとイスもあり、天気のよい日の夕方には仕事をいったん切り上げ、夫と2人でビールを飲むのが夏の楽しみのひとつ。ときには夫や私の友人が遊びに来てくれることもあり、そんなときはベランダで飲んだり食べたり、ゆっくり楽しむこともあります。

そんな時は気合いを入れて、あれこれベジつまみを用意します。が、ゆっくり飲んでいるとありがちなのが“つまみが足りない”問題。楽しくおしゃべりして飲んでいると、いくらでも食べられるのが大問題。冷蔵庫になにもないよということも多く、そんなときは弱ってしまいますが……。でも大丈夫! 豆腐さえあればすぐできるお助けメニューがあるのです。
 

つまみが足りない時のお助けメニュー

豆腐ベジボウル
それが豆腐の肉団子風、「豆腐ベジボール」です。作り方はすごく簡単。水切りした豆腐にありあわせの野菜を混ぜて揚げるだけです。肉団子というよりがんもどきに近いかもしれませんね。

唯一コツがあるとしたら、野菜を刻んだあと調味料を揉み込んだり、炒めて味をつけてから水切りした豆腐に混ぜること。野菜にしっかり味がついているだけで、がんもどきよりパンチの効いたおいしさになり、お酒のつまみとしての存在感が生まれます。
 
刻んだ長ねぎ
たとえばこちらは豆腐長ねぎボールの下準備。刻んだねぎに醤油をまぶして5分おきます。下味もつくし、こうしておくことで辛味もやわらぎます。
 
豆腐、長ねぎ、片栗粉
味がしっかり馴染んだら、片栗粉と水切りした豆腐を入れて混ぜれば種の出来上がり。これを丸めてあとは揚げるだけ。簡単です! 水切りは、時間があれば、キッチンペーパーなどで豆腐を包み、軽く重石をして30分くらいでできますが、急いでいるなら茹でたり、レンジで加熱をすればあっという間に水切りできます。
 
豆腐長ねぎボウル
こちらが出来上がった長ねぎボール。甘いねぎの風味がちょっと焦げると香ばしく、とてもビールに合うのです。日本酒にも焼酎にも合いますよ。

ではレシピ。

● 豆腐長ねぎボール(7~8個分)

材料

  • ▼(A)      
  •  ・長ねぎ 60g(粗みじん切り)
  •  ・しょうゆ 小さじ1
  • 木綿豆腐 100g(水切りする)
  • 片栗粉 大さじ2
  • 揚げ油 適量

作り方

  • (A)をボウルで混ぜ、5分おいて味を馴染ませる。
  • ①と木綿豆腐、片栗粉を混ぜ合わせてタネにする(※長ねぎから水気が出ていたら軽く落としてから混ぜる)。
  • 揚げ油を熱し、②を一口大ずつ肉団子型に丸め、からりと揚げて引き上げる。
このまま食べてもおいしいですが、塩や胡椒、カレー塩などをつけても。しょうゆ、酢、ラー油で餃子のたれ風にし、添えてもいいですね。長ねぎがたっぷり入っているので、不思議と餃子味。おろしにんにくと生姜を種にいれるとより餃子っぽくなります。
 
豆腐なすボール
こちらはアレンジ、豆腐なすボール。なす1/2本(40gほど)を粗みじん切りにし、塩小さじ1/4を馴染ませておきます。水気が出てくるから手でギューッと絞って、あとは上記と同じ量の豆腐と片栗粉を混ぜて種にし、丸めて揚げるだけ! こちらは辛子醤油が合いますよ。

ほかにもしょうゆを馴染ませたにんじんや、サッと炒めた玉ねぎ、ピーマンなどで作っても。アレンジ自在、水切りさえしておけばすぐにできてお酒に合う。とっても便利な豆腐ベジボール、ぜひお試しくださいね。
※記事の情報は2019年5月14日時点のものです。

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