恵方巻きもいいけれど、今年の節分は「恵方呑み」でいかが?
もうすぐ節分。恵方巻きならぬ、恵方呑みという習慣をご存知ですか?もしご存じなかったら今年は是非、チャレンジしてみてください。
恵方呑みとは?
すでにお馴染みの恵方巻きは、その年を司る神様、歳徳神様のいる方向(恵方)に向かって恵方巻を食べると、商売繁盛など願いが叶うというものですが、最近では「恵方呑み」という慣習も生まれてきました。この恵方飲み、やりかたはとっても簡単です。好きな銘柄の日本酒を用意し、今年の恵方に向かって、願いを念じながら静かにしゃべらずお酒を呑む。たったそれだけで福がやってくるのです!4合瓶、1升瓶ではなく、1杯で良いですよ。これだったら喜んでできる!というお声も聞こえてきそうです。節分に新たな楽しい習慣が加わりましたね。ちなみに今年2019年の恵方は「東北東」です!
縁起の良い銘柄で恵方呑みを
恵方呑み、せっかくなら、運が開けそうなの縁起の良い銘柄の日本酒を呑むのも良いでしょう。いくつかおすすめを挙げてみます。
開運 土井酒造場 静岡県掛川市
能登杜氏四天王のお一人、波瀬正吉氏が40年杜氏を務められ、その能登流の酒造りを受け継いで新たな杜氏が醸している蔵です。歴史的建造物の蔵屋敷で日本酒が造られています。みずみずしいながらも米の旨味をしっかり感じる味わいです。呑んでいると運が開けていけそうな、爽やかながらも味わい深い日本酒です。
旦 笹一酒造 山梨県大月市
清酒を表す「ささ」の一番を目指すという想いが込められた社名の笹一酒造が、新たに心機一転、機械も最新のものに入替え、立ち上げた銘柄が、旦(だん)です。地平線から日が昇っている情景を表した、力強い字が特徴的なラベルです。味わいも米の旨味をしっかりと感じ、食事と合わせると更に美味しさが増す日本酒です。熟成させるとまた旨味が増し、よりフルボディータイプの味わいに変化して行きます。私が経営している発酵フレンチと日本酒のレストラン、SAKE Scene 〼福でも、常に数種類扱っている、大人気の日本酒です。旦を呑み、力強く運を引き寄せましょう。
さて、2月は新酒の季節でもあります。醸したばかりのフレッシュな味わいの日本酒で恵方呑みもおすすめですよ。新酒の見分け方は、「しぼりたて」と記載されているものや、酒造年度が「30BY (brewery year)」や「2018BY」と記載されている日本酒です。よりフレッシュな新酒を求めるのであれば、30BYの中でもその年に取れた新米で醸した日本酒をどうぞ。
立春の早朝に搾った新鮮な日本酒、立春朝搾り
節分の夜中から立春の早朝までに搾り、2月4日に出荷されるお酒が「立春朝搾り」です。立春の早朝に搾ったばかりの日本酒を呑み、造り手と売り手、飲み手が一緒になり、春をお祝いします。搾りの日が立春当日、と決まっているため、杜氏はその日に向けて酒造りをしなければなりません。スケジュール管理も大変な高度な技術が必要です。この「立春朝搾り」を同じ日に飲むためには、蔵の近所の酒屋さんに予約しておくと良いでしょう。搾りたての香は、また格別です。限定品のイベント酒になるため、数に限りがありますのでお早めに。
恵方飲み、立春朝搾りでたくさんの幸運を引き寄せ、皆様にとって良き年になりますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします。