【モヒートレシピ】3種のベランダハーブを使った爽快カクテル

ベランダで育てたスペアミント、バジル、大葉を使って、モヒートを作ってみました! 基本のレシピは、本場キューバの文化にも精通するプロがレクチャー。一口飲めば爽やかな風が吹き抜ける自家製ハーブモヒートで、残りの夏を楽しみましょう!

メインビジュアル:【モヒートレシピ】3種のベランダハーブを使った爽快カクテル

モヒートのために、この夏ベランダで育てたハーブたち

暑い夏に飲みたくなるカクテルの代表格といえば、ミントとライムを使ったカクテル「モヒート」。ミントのグリーンが見た目にも涼しげですよね。

モヒートはキューバのハバナが発祥のカクテルで、ベースにはラムを使います。主役のミントは、現地では「イエルバブエナ」という品種を使うようですが、それがなかなか手に入りづらい日本では香りが近い「スペアミント」を使うことが多いそう。
モヒートを作るのに適しているスペアミント
「イエルバブエナ」に香りが近いスペアミント
そんなモヒートを、この夏は自分で作ってみたい。そこで7月の上旬頃から編集部のベランダでせっせとハーブを栽培していたのです。買ってきた苗はスペアミントの他、ミント以外のハーブでも試してみようと、大葉とバジルも加えてみました。

苗を植えてから1か月も経たないうちに、こんなにワサワサと茂りました! 特に大葉とバジルの成長は目覚ましいものがあります。園芸初心者ですが、3種ともわりと育てやすいハーブだったようです。
ワサワサと茂ったハーブ

モヒートレシピの基本を習うべく、プロのもとへ

無事ハーブが育ったところで、肝心なのはレシピです。

モヒートといえばラム、ということで「日本ラム協会」の協会理事メンバーのおひとりで、東京・池尻大橋にある「BAR Julep」オーナーの佐藤裕紀さんのもとを訪ねました。
 
編集部員A

編集部員A

佐藤さん、モヒートを作ってみたいのでご指南お願いします。

佐藤さん

佐藤さん

もちろん!
でも僕の作り方を紹介する前に、まずこの動画を見てください。かの偉大な作家アーネスト・ヘミングウェイも通った店と言われている、キューバにある「ラ・ボデギータ・エル・メディオ」のモヒート作りの様子です。

編集部員A

編集部員A

ワイルド…というか、わりと大雑把ですね。

佐藤さん

佐藤さん

でしょ? グラスに砂糖とライム果汁、ミントを入れて、そこに微炭酸水を注いで…

編集部員A

編集部員A

微炭酸水なんですか?

佐藤さん

佐藤さん

そう。キューバには日本にあるような強炭酸水がなくて、微炭酸水で作るのが一般的なんです。で、微炭酸水を注いだら、木の棒でミントを潰して、ラムを注いで、氷を入れる。

編集部員A

編集部員A

へー。これが“ボデギータスタイル”

佐藤さん

佐藤さん

キューバにもいろんなモヒートの作り方があって、そのうちの1つです。

編集部員A

編集部員A

佐藤さんの作り方はボデギータスタイルに近いんですか?

佐藤さん

佐藤さん

似ているところもありますが、僕なりに研究してアレンジしている部分もあります。早速作っていきますね。

モヒートの基本レシピ(1杯分)

<材料>
スペアミントの葉 適量
砂糖 小さじ1.5杯くらい
ライム 1/4個
ホワイトラム 45ml
炭酸水 適量
氷 適量
 

【手順①】グラスにミント、砂糖、ライム果汁を入れる

ロングタンブラーにスペアミントの葉の部分を入れて、
ロングタンブラーにスペアミントの葉の部分を適量入れる

砂糖を小さじ1.5杯くらい入れます。僕はあまり甘くしたくないのでこれくらいですけど、砂糖はお好みで。
砂糖を小さじ1.5~2杯くらい入れます

ライム1/4個を搾ります。ライムは皮が薄くて実がしっかり詰まっているものを選びましょう。
ライム1/4個を搾ります


【手順②】炭酸を少し注いで、ミントを潰す

グラスに炭酸をほんの少しだけ注ぎます。炭酸と一緒にミントを潰したほうが、香りが引き立つんです。
グラスに炭酸をほんの少しだけ注ぎます

潰し棒(ペストルと言います)を使ってミントを潰します。ミントの苦味成分が出過ぎないよう、“ほどよく”潰すことが重要です。
潰し棒を使ってミントを潰します


【手順③】ラムを注いで、混ぜる

ホワイトラムを45mlくらい注ぎます。僕が使っているのはキューバの代表的な銘柄「Havana Club」です。
ホワイトラムを45mlくらい注ぎます。

そして、バースプーン(なければマドラーなど)でよく混ぜます。
マドラーやバースプーンでよく混ぜます


【手順④】氷を入れてかき混ぜ、炭酸水を注いで良く混ぜる

グラス一杯に氷を入れて
グラス一杯に氷を入れて

かき混ぜて…
かき混ぜて…

さらに炭酸を注いで
さらに炭酸を注いで

下からかき混ぜるようして撹拌します。キューバでは微炭酸水で作るので、あえて炭酸を飛ばすイメージでよく混ぜるのがポイントです。
下からかき混ぜるようして撹拌します

ストローなどを挿して、ミントを飾ってできあがり。ぜひ、作ってみてください。
ストローなどを挿して、ミントを飾ってできあがり
編集部員A

編集部員A

佐藤さん、ありがとうございます。私もチャレンジしてみます!

収穫した3種のハーブでモヒートを作ってみた!

いそいそとこの夏育ててきたハーブたちを収穫。やっぱり摘みたては、香りがフレッシュだな~!
一番手前がスペアミント、右上がバジル、左上が大葉
一番手前がスペアミント、右上がバジル、左上が大葉

その他にライム、砂糖、キューバ産のホワイトラム、炭酸水、氷を準備して…
その他にライム、砂糖、キューバ産のホワイトラム、炭酸水、氷を準備

ロングタンブラーに摘みたてハーブをたっぷりイン。ムフフ、なんか贅沢です。
ロングタンブラーに摘みたてハーブを惜しげもなくイン

あとは、佐藤さんに教えてもらった手順通りにモヒートを作ってみました。ハーブは潰しすぎに注意して、炭酸をあえて飛ばすように混ぜる、という部分もバッチリおさえました。

そして、できあがり。真ん中がオーソドックスなスペアミントのモヒート。左がバジルのモヒート、右が大葉のモヒートです。
真ん中がオーソドックスなミントのモヒート。左がバジルのモヒート、右が大葉のモヒート
早速飲んでみましたが、うまー! なにしろハーブの香りが爽やかです。清涼感でいうとやはりスペアミントがNo.1ですが、バジルや大葉も目先が変わって面白い。大葉はもう少し細かく刻むと、さらに香りが立ったかもしれません。

編集部のメンバーにも飲んでもらったところ、

「炭酸が優しいから、ごくごく飲みやすい!」
「バジルのモヒート、初めはどうだろうと思ってたけどイケる!」

といった感想がもらえました。

自分で育てたハーブを摘みたての新鮮な状態で使うのは、家飲みだからできる楽しみです。厳しい暑さはまだまだ続きそうなので、ぜひ今回ご紹介したレシピを参考に手作りモヒートでクールダウンしてください!

※記事の情報は2019年8月11日時点のものです。
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