居酒屋の人気おつまみ「梅水晶」を鶏軟骨で自作してみたら意外と簡単でした。

居酒屋の定番とりあえずメニュー「梅水晶」。スーパーでは手に入れづらく家飲みのお供にするには少々ハードルが高いのですが、鶏のヤゲン軟骨を使えばお家で簡単に作ることができるんだとか。ということで、今回は「自家製梅水晶」づくりに挑戦しました。

2024.10.02

メインビジュアル：居酒屋の人気おつまみ「梅水晶」を鶏軟骨で自作してみたら意外と簡単でした。

居酒屋メニューの「梅水晶」を家飲みのお供にしたい！

「梅水晶（うめすいしょう）」なる雅な名前の酒肴を、家飲み好きのみなさまならきっとご存知のことと思います。

初めて聞いた！という方のために簡単に説明しますと、梅水晶は鮫の軟骨を細かく刻み、梅肉で和えたもの。透けるような軟膏を水晶に例えるなんて、名付けた方はセンスありますね。

居酒屋の「とりあえずメニュー」としてもおなじみで、ほとんどが市販品を盛り付けて供されているようです。

コリコリと快い食感に爽やかな梅の風味。肴として長く“もつ”のにお腹は膨れないというちょうど良きおつまみなのです。

「家飲みのお供にもしたい！」と購入を試みて知ったのですが、実は梅水晶って

・そこらで気軽に買えるわけではない
・ネットでも売っているけれど、大抵は大容量でお値段もお高め

だったりするんですよーーー。うわーん、近所のスーパーとかで買えたらいいのに！

嘆く私を救ってくれるのはいつだってインターネットの世界にいる先達たち。

同じようなことを考えたであろう方々が、「鮫軟骨は高いし、まず手に入らないから鶏のヤゲン軟骨で代用せよ」と惜しみなく教えてくださっているではありませんか。

ありがてぇぇぇーーー。

公開されているレシピを参考に、面倒くさがり…もといミニマム派の私が試してみた自家製梅水晶をご紹介させてくださいませ。

ヤゲン軟骨で作る梅水晶

〈材料〉
・鶏のヤゲン軟骨（※）
・酒
・塩
・梅肉ペースト（ワサビのようにチューブ状のものが入手しやすいです）

※ヒザ軟骨ではなく、とんがりコーンのような三角形のヤゲン軟骨をご用意ください。

ヤゲン軟骨は、鶏の胸部分にある「竜骨」という大きな骨の先端部分にある軟骨のこと。薬をすり潰す「薬研（やげん）」の受け皿の舟のような形に似ているため、その名がついたという説があります（諸説あり）。

焼き鳥屋さんでも見かけますよね。

〈作り方〉
①ポリ袋にヤゲン軟骨を入れて酒と塩をまぶし、冷蔵庫で30分ほどおく。
②お湯を沸かし、①を20分ほど茹でる。
③粗熱がとれたら骨についている身をティースプーンなどで外し、ヤゲン軟骨だけを細かく刻む。
※肉をつけたまま使うレシピもあります。お好みでどうぞ。

④刻んだヤゲン軟骨に梅肉ペーストを好みの量加えてよく混ぜる。ポリ袋に入れてわしゃわしゃと揉み込むようにするとなじみやすいです。

■食べてみました
わわ、思ったよりちゃんと梅水晶！

ごくごく簡単なのに、それっぽい味になってびっくりです。ネット情報によると市販の梅水晶にもヤゲン軟骨を使っているパターンがあるらしく、それでなじみのある味なのかもしれません。

コリコリッとした歯ごたえの楽しさ、すっきりとした梅風味でクセのない味わい。いいよいいよ〜〜〜。

まずはやっぱり日本酒を合わせたいなと、純米酒の「ひや」をクピッとやりながら楽しみました。ほかには、米焼酎のお茶割りなんかも合いそうな気がします。

家でこれが作れるなんて、かなり満足度が高いです。今回買ったヤゲン軟骨はこの量で200円もしませんでした。これまでは焼き物一択だったヤゲン軟骨にこんな活躍の場があるなんて！　ヘルシーな家飲みおつまみのバリエーションが広がって嬉しい限り。

みなさまも鶏肉売り場でヤゲン軟骨を見かけたら、ぜひお試しください。

※記事の情報は2024年10月2日時点のものです。