【インタビュー&再現レシピ】スケラッコ先生に新刊『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』の見どころや家飲み事情を教えてもらいました!
今回は特別編! “しょうゆさし”の自画像がユニークなスケラッコ先生の新刊発売を記念して、家飲み好きなライター・泡盛子が、スペシャルインタビューを実施。スケラッコ先生の食遍歴や定番おつまみまで、たっぷりと伺いました。記事の後半には、お祭り気分で楽しめる新刊レシピの再現も! ぜひ楽しんでご覧ください。

食いしん坊の心と胃袋をわしづかみ! 人気シリーズ待望の新刊
中でも『しょうゆさしの食いしん本』シリーズはおいしそうなおつまみや各地の美味などが続々と登場する、我ら家飲み派が必携すべき食コミックエッセイです。
ちなみに“しょうゆさし”はスケラッコ先生のご本人キャラ。初見はちょっぴりシュールですが、見慣れるとどんどん愛おしくなってきて今では大がつくファンとなった私。
以前には、イエノミスタイルの再現レシピ連載で、シリーズ2作目となる『しょうゆさしの食いしん本スペシャル』をご紹介したこともありました。
今回、3作目『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』の発売を記念して、スケラッコ先生にインタビューすることが叶いました! めっちゃ嬉しい!
【こんな本です】

画像をクリックすると竹書房のページにジャンプします。
作中に登場するのは、この時季にぴったりの「菜の花とホタルイカの混ぜごはん」、旅先で食べた味を再現する「骨付鳥」、ぬか漬け入りタルタルソースがたまらない「アジフライ」、アレンジの仕方が参考になる「マカロニサラダ」などなどなど、読むだけでもう冷蔵庫に走ってプシュッとやりたくなる品々。
スケラッコ /『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』(竹書房)[1食目 春香る♪混ぜごはん]より
スケラッコ /『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』(竹書房)[3食目 やっぱり気になる!旅先の名物]より
スケラッコ /『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』(竹書房)[4食目 ザクッと揚げたて!アジフライ]より
スケラッコ /『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』(竹書房)[9食目 マカロニサラダが好き!]より
なんとマヨネーズから自作したというマカロニサラダ。こうなるのもわかる気がします!
スケラッコ先生にスペシャルインタビュー!
泡「前作から5年、新作が本当に楽しみで、発売日を待ち構えていました! このシリーズを拝読していると、スケラッコ先生の食に対する好奇心や行動力の旺盛さが感じられてワクワクします。今のような“食いしん坊”に育つまでの食遍歴を教えてください」
スケラッコ「子どもの頃からすごくよく食べるとか、そういう記憶はあまりないのですが食べるものの本が好きでした。家に小林カツ代さんのイラスト入りのレシピがあって、ずっと眺めていた記憶があります。
あと、『ピッキーとポッキー』という絵本にでてくるお弁当のシーン、『ミスター味っ子』、『らんま1/2』にでてくる中華料理などなど…。
ピザやスーパーのチラシを眺めるのも好きでした。あ、これは今でも好きですね」
泡「おうちにそんな本があったということはご家族が食べること好きでいらしたんでしょうか」
スケラッコ「母が料理好きで凝ったものをたくさん作ったりする人なのですが、わたしが子どものころは会社勤めだったため今ほどに凝った料理はなかったものの、それでもオムライスおいしかった、ラザニアはごちそうだった、とかいろいろ思い出はあります」
泡「お母さまと妹さんが海外のいろんな料理を楽しまれてスケラッコ先生が絵を添えたZINE(※)も何作か出されていますよね。ご家族みんな食いしん坊って最高〜と思いながら拝読しています」
(※『ベトナム中部食いしんぼ旅』『台南食いしんぼ旅』など)
スケラッコ「今でこそそんな感じですが、学生のときは正直自炊もあまりせず、菓子パンを食べたり袋入りのあんこをにゅるっとだしてパンにつけたりそのまま食べたりしていました。もう少し野菜食べなよ、とあの頃の自分にいいたくなります…。
ただ、学校(グラフィックデザイン科)では食べ物のイラストを描いたりもしていました。食べるのが好き、という以上に『食べ物の絵を描くのが好き』なのかも?と思ったりします」
泡「学生時代って無茶な食生活をしがちですもんね(笑)。大人になってからはいかがでしたか?」
スケラッコ「社会人になってからもそんなに料理は上手でなくて、新刊の酢豚の回を見てもらえたらわかるのですがだんだんと料理に意識が向いていった感じはあります」
スケラッコ /『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』(竹書房)[10食目 はじめての酢豚]より
スケラッコ「朝は結構まちまちなのですが、冬はゆでうどんを半玉食べることが多いです。お菓子をもらったりするとそれとコーヒーで朝ごはんにしたり、昨日の残り物で済ませるときも。
昼はほぼほぼ家で自炊します。麺が9割くらいかもしれません。うどん、パスタ、やきそば、ビーフン、なんでも食べます。たまに出かけている場合はワクワクしながらお店に行って食べます。でもその場合もうどんが多いかも…。
夜は1人か2人くらいで飲みにいくか、家で簡単なものを食べます」
泡「家飲みされる時のお酒やおつまみの定番ってありますか?」
スケラッコ「お酒はまずビールと、ワインをちょっとが多いです。おつまみというか食事かもですが、餃子やチヂミ、春巻をよく作ります。参考にすることが多いレシピ本は、わたしが漫画を担当した小田真規子先生の『23時のおつまみ研究所』。新ちくわの磯辺揚げとフライドポテトの「炒め物」をリピートしていますね。食べるのは、それらとお惣菜ふくめ3品くらいでしょうか。自作以外だと、コンビニならミミガーとポテトチップスをよく買います。それから、スーパーで安くなった海苔弁をつつくのも好き」
泡「春巻やアジフライ、春菊天などの揚げ物にも気軽に挑戦されたり、今作ではあまり得意ではないブロッコリーにあえて対峙されたりと、料理に対して“フッ軽”でいらっしゃるのが羨ましいです。なかなかそうなれない面倒くさがり派へのアドバイスがあればお願いします」
スケラッコ「わたしも面倒くさがり派ではあると思うのですが、その時の気分を大事にしよう、みたいのはあるかもしれません。何が食べたい?と真剣に悩むというか…。でも結局いつも同じようなものを食べたりはします」
泡「食べ物への情熱を優先させるということでしょうか。肝に銘じます! 最後に、本作の見どころや特にお気に入りのエピソードを教えてください」
スケラッコ「描き下ろしが4P×2本と、お話のあとに1コマ漫画のようなページもあるので、そこもぜひ見ていただきたいです」
泡「どちらも嬉しいおまけのようで堪能しました! 最後といいつつ、もう一つお聞きしたいことがありました。なぜ、ご本人キャラが“しょうゆさし”なのでしょうか。醤油が大好きでいらっしゃる?」
スケラッコ「これ、実はわたしもよくわからなくて(覚えていなくて)。白こんにゃく(妹)いわく、『最初に描いた漫画のときに赤いTシャツに黒いパンツをはいていたからではないか』とのことでした」
泡「なんと、まさかの出自不明! …だとしても、こんなに愛しいキャラを生み出してくださってありがとうございます。今後もしょうゆさしさんのご活躍を楽しみにしています! ありがとうございました」
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長年の謎だった“しょうゆさし”の謎もお聞きできて、まさに僥倖(涙、涙)。
高揚した気分のまま、せっかくなので新刊の中で気になったメニューを再現してみました〜。
『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』より、お酒がすすむレシピを再現!
スケラッコ /『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』(竹書房)[7食目 なつかしの「たません」]より
スケラッコ /『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』(竹書房)[7食目 なつかしの「たません」]より
これは絶対いいおつまみになる! と再現。
まずは基本のたません。

お好み焼きの味なのにパリッと軽くてビールにめちゃ合います。
えびせんにソースが染みてシナッとした部分と、端っこのハリハリッとした部分のコントラストもよきよき。あっという間に作れるのも最高ですね!
調子に乗って、さらにアレンジバージョンにもチャレンジ。
スケラッコ /『しょうゆさしの食いしん本おかわり1』(竹書房)[7食目 なつかしの「たません」]より



今後もっともっと読み込んで、いろんなお料理を再現してみたいと思いました。 みなさまもぜひ〜。
※記事の情報は2025年4月8日時点のものです。
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